【続】キミとひとつになれたら
上条くんの別荘は、洋風の大きな建物で、中は広々しててとても綺麗だった。
「部屋は2階を使って。好きなトコ、使ってくれていいから」
上条くんは1階のリビングのソファーに座って笑顔でそう言った。
私達は荷物を持って2階へ。
「内田、大変そうだな。運ぶの、手伝おうか?」
翔くんが気を利かせてそう言ってたが、内田くんは「いいです」と素っ気ない口調で言った。
「あーあ!最悪っ!何で内田が来るのよ……」
「ちょっと、藤堂さん、そんな言い方……」
「桜川さんは黙ってて」
みんなで仲良くやれるといいけど、無理そうだな……。
「小春、俺らはどうする?部屋、別にする?」
「えっ……えっと」
少し返答に困ってると、翔くんはクスッと笑って「一緒の部屋にしようか」と言ってくれた。