【続】キミとひとつになれたら
私達は1番角の部屋に。
ドアを開けると、ホテルのような空間が広がっていた。
「小春!このベット、めっちゃフカフカ!俺、いっつも布団だからさ」
翔くんは無邪気に笑ってベットにダイブした。
「上条くんって、お金持ちなんだね……」
「そうみたいだな」
四ノ宮くんと同じだ……。
彼もまた、裕福な暮らしをしていた。
不運な事に愛情には恵まれてなかったけど。
「小春、あいつの事はもう考えるな」
何を考えてたのか、お見通しみたいで、窓際に立ってる私のそばに来て後ろから抱きしめてくれた。
「あいつの事は忘れて、今は旅行を楽しもう?」
「……うん」