【続】キミとひとつになれたら
好き勝手ばかり言う藤堂さんに、イライラしてきた。
その時。
「いっ……!!」
「っ……!?」
どこからか、小さな石が飛んできて、藤堂さんの額に命中した。
彼女の額からは血が流れ出した。
「いった……誰よっ!!石なんか投げた奴っ!!いるなら出て来いよっ……!!!」
藤堂さんの罵声が響き渡った。
周囲はシーンと静まり返るだけ。
「あの、大丈夫……?」
「ったく……最悪っ。顔に傷が残ったらどうすんのよ」
誰が石を投げたんだろう……。
何故かこの時、脳裏によぎったのは四ノ宮くんの顔。
でもすぐ“そんなわけない”と言い聞かせた。