【続】キミとひとつになれたら
「その眼帯も、素敵です。ただ、春井翔とお揃いなのが、気に食わないけど……」
なに、この子。
寒気がする事ばっか言って。
私が優しいだとか。
しかも……。
「四ノ宮くんに目、抉られたんですよね?本当にあの方、すごいですね……最高のサディスト」
四ノ宮くんを尊敬するような事まで。
「ねぇ、小春さん」
椅子から立ち上がった内田くんは、私の両手を握った。
「四ノ宮くんって本当にすごいですよね。大切な人を狂う程愛し、愛する人のために体を張る。本当に……心から尊敬します」
「内田くん……」
彼に握られた両手は、いつの間にか汗が滲んできていた。
「しかも……あんな過酷な状況の中で生き延びたなんて、奇跡ですね……」
「えっ……何で……」
どうして内田くんが、その事を知ってるの?