【続】キミとひとつになれたら
「どうも……桜川さん」
彼の手にはナイフ。
衣服に付着してるシミ。
まさか……血!?
「いやあぁっ……!!!」
早くここから逃げなきゃ。
浴槽から出て、お風呂場の戸に手をかけた。
けど後ろから力いっぱい髪の毛を引っ張られた。
―ドンッ
「っ……!!!」
そのまま私の体はお風呂場の固い床に叩きつけられた。
「別に僕さ、キミに何も恨みはないよ?でも……目障りなんんだ。僕の小春ちゃんに近づく奴は」
逃げなきゃいけないのに、体が動かない。
お願い……誰か……。
「いっ、嫌っ……助けてっ……」