【続】キミとひとつになれたら
息を切らしたこはちゃんが入ってきた。
たったそれだけの事にホッとした。
「凛花ちゃんっ……」
こはちゃんは目に涙を浮かべながら、私を抱き起こしてくれた。
そして……。
「っ……なんて事をしてくれたの」
氷みたいに冷たい目で、四ノ宮くんを睨みつけた。
そんなこはちゃんとは裏腹に。
「小春ちゃん、会いたかった。会えて嬉しい。あ、こんな姿でごめんね?返り血、どうしても避けられなくて。でも害虫駆除が終わったら、シャワー浴びるからね」
四ノ宮くんは嬉しそう。
ニコニコ笑ってる。
その姿は正直、怖いと感じた。
「私は、会いたくなんかないっ……」
こはちゃんは泣きながら、私を抱きしめた。