【続】キミとひとつになれたら
story4
狂気の連鎖
【翔side】
懐中電灯で辺りを照らしながら、暗い道を歩いた。
「この辺って、本当に田舎だな」
「あぁ……でも、のどかで落ち着くよ」
くだらない雑談をしながら、淡々と捜索を進めた。
けど2人の姿はどこにもない。
人の気配すらない。
「藤堂も内田っちも、本当にどこ行ったんだよ……」
悠希がやや焦り気味に呟き、片手で髪の毛をグシャッとした。
その時だった。
「おわっ……!!!」
悠希がいきなり豪快に転んだ。
「お、おい、大丈夫か……?」
「いってぇ……何かに躓いたんだけど……って、これって」
悠希が懐中電灯で照らした所にあったのは。