【続】キミとひとつになれたら
「内田の、メガネ……」
何故か、内田のメガネが落ちていた。
しかもレンズにヒビが入ってる。
「翔……本当に、あいつらの身に何かあったんじゃ……」
「っ……」
まさか……あいつもここに?
いや、それはない。
あいつがここにいるわけ……。
「そういえばさ、翔……」
「何……?」
「河瀬ちゃんが、とり乱した時に言ってた、彼って……」
「四ノ宮の事だよ。小春の元彼の。あいつは本当に頭の狂った奴だった……」
あいつの事を話題にしたせいか。
なんとも言えない空気が流れた。
「河瀬ちゃん、本当に大変だな……」
「あぁ。小春は本当に苦労してる。だからその分、俺がいっぱい幸せにしてやりたいんだ」
「……本当、良い子だよな。河瀬ちゃん」