【続】キミとひとつになれたら
暗くてよく見えなかったが。
この時、悠希は少し切なげな表情をしてる気がした。
「とにかく、早く2人を見つけて河瀬ちゃんの所に戻らないと」
再び俺らは歩き進めた。
しかし、一向に見つからない。
不安と焦りが入り混じり始めた頃。
「おいっ、翔!!あそこっ!!」
急に悠希が慌てた声を出した。
そして懐中電灯で照らされた、少し離れた場所にある茂みを見てみると、そこから人間の手が出てるのが見えた。
「おいおい、まさか……」
2人とも、怪我して動けないんじゃないか!?
俺らは急いで茂みの方へと走った。