ご懐妊は突然に【番外編】
その時、扉がノックされドアが開くと匠さんが入ってくる。
「社長!こんなところにいたんですか?!探しましたよ!」
「匠、いいところに」
お義父さんは匠さんの姿を見るとホッとしたように笑みを浮かべた。
「…あれ?」
私と社長に頭を下げている桶川部長を見て匠さんは不思議そうに首を傾げる。
「あの、お腹の子の父親は匠さんです」
私が訂正すると桶川部長は豆鉄砲を喰らった鳩のような顔をしている。
「父親は…社長では?」
「んな訳あるか!」
桶川部長のおとぼけ発言に思わずタメ口で突っ込んだ。
今回でこのツッコミは何度目だろうか。
桶川部長の誤解も解いたところで、三ヶ月間後任者に引継をした後に寿退社することが決定した。
それまで体調が悪いときには、ちょくちょくお休みすることも桶川部長は快諾してくれた。
社長自らが「葛城商事の未来を遥さんは背負っている。宜しく頼みますよ」と、よーくお願いしてくれたお陰だろうか。
例のごとく絶対的なゴリ押しスマイル付きで。
「社長!こんなところにいたんですか?!探しましたよ!」
「匠、いいところに」
お義父さんは匠さんの姿を見るとホッとしたように笑みを浮かべた。
「…あれ?」
私と社長に頭を下げている桶川部長を見て匠さんは不思議そうに首を傾げる。
「あの、お腹の子の父親は匠さんです」
私が訂正すると桶川部長は豆鉄砲を喰らった鳩のような顔をしている。
「父親は…社長では?」
「んな訳あるか!」
桶川部長のおとぼけ発言に思わずタメ口で突っ込んだ。
今回でこのツッコミは何度目だろうか。
桶川部長の誤解も解いたところで、三ヶ月間後任者に引継をした後に寿退社することが決定した。
それまで体調が悪いときには、ちょくちょくお休みすることも桶川部長は快諾してくれた。
社長自らが「葛城商事の未来を遥さんは背負っている。宜しく頼みますよ」と、よーくお願いしてくれたお陰だろうか。
例のごとく絶対的なゴリ押しスマイル付きで。