ご懐妊は突然に【番外編】
「え?ここでやるの?!」
「やるって…下品だぞ、遥」
匠さんは咎めるように目を細める。私は思わず頬を染めた。
「まぁ、ここでやるつもりだけどね」
再び背中のボタンを外し始める。
「いやいやいや、新しい家だよ?!もったいないじゃない」
「…何が?」匠さんは眉根を寄せて聞き返す。
確かに何が?って感じだけど節約思考の私は、何となくもったいない気がしてしまう。
「新居で初夜を迎えたくてここに連れて来たんだぞ?」
匠さんは私を抱き上げてベッドに連れて行く。
「でも…、お風呂とかちゃんと入りたいし」
「大丈夫、お湯は出るから」
そのまま壊れ物を扱うように、そっとベッドの上に降ろしてくれた。
「そうゆう問題じゃないでしょ!バスタオルとかルームウェアとかお気に入りのシャンプーとか身体洗うスポンジとか…ひっくるめて日用品がないじゃない」
「大丈夫、全部持って来てある」
「ええ?!」私は驚いて上半身を起こす。
匠さんは部屋に備え付けられたクローゼットの前まで行き、ドアを開けた。
中には匠さんのスーツがグラデーションごとにかかっており、私の服もお揃いのハンガーで掛けられていた。
「どうしたのよ?!これ!!」
「業者に頼んだ。身重の遥に引っ越しなんてさせられる訳ないだろ」
私が目を見開き絶句していると、匠さんは可笑しそうに声を上げて笑っている。
「その驚く顔が見たかった」
きっと匠さんの期待以上のリアクションを見せたに違いない。
「本当はホテルに一泊して、明日連れて来ようかと思ったんだけど、轟さんが予定以上に上手くやってくれたようだ」
匠さんはスーツの上着を脱いでハンガーに掛けるとそのままクローゼットの中へとしまった。
まったく、この人には敵わない。
得意気に笑う匠さんを見て思わず私まで笑ってしまった。
「やるって…下品だぞ、遥」
匠さんは咎めるように目を細める。私は思わず頬を染めた。
「まぁ、ここでやるつもりだけどね」
再び背中のボタンを外し始める。
「いやいやいや、新しい家だよ?!もったいないじゃない」
「…何が?」匠さんは眉根を寄せて聞き返す。
確かに何が?って感じだけど節約思考の私は、何となくもったいない気がしてしまう。
「新居で初夜を迎えたくてここに連れて来たんだぞ?」
匠さんは私を抱き上げてベッドに連れて行く。
「でも…、お風呂とかちゃんと入りたいし」
「大丈夫、お湯は出るから」
そのまま壊れ物を扱うように、そっとベッドの上に降ろしてくれた。
「そうゆう問題じゃないでしょ!バスタオルとかルームウェアとかお気に入りのシャンプーとか身体洗うスポンジとか…ひっくるめて日用品がないじゃない」
「大丈夫、全部持って来てある」
「ええ?!」私は驚いて上半身を起こす。
匠さんは部屋に備え付けられたクローゼットの前まで行き、ドアを開けた。
中には匠さんのスーツがグラデーションごとにかかっており、私の服もお揃いのハンガーで掛けられていた。
「どうしたのよ?!これ!!」
「業者に頼んだ。身重の遥に引っ越しなんてさせられる訳ないだろ」
私が目を見開き絶句していると、匠さんは可笑しそうに声を上げて笑っている。
「その驚く顔が見たかった」
きっと匠さんの期待以上のリアクションを見せたに違いない。
「本当はホテルに一泊して、明日連れて来ようかと思ったんだけど、轟さんが予定以上に上手くやってくれたようだ」
匠さんはスーツの上着を脱いでハンガーに掛けるとそのままクローゼットの中へとしまった。
まったく、この人には敵わない。
得意気に笑う匠さんを見て思わず私まで笑ってしまった。