暫定彼氏〜本気にさせないで〜
***
「お前さ、何かすげぇ老け込んでなくね?」
社食にて失礼極まりない言葉を平気で投げかけてくる人物はやはりアイツしかいない。
「志賀、あんたは禿げこんできたんじゃない?」
「げっ、マジかよ……。」
いつもの日替わり定食のトレイを慌ててテーブルに置くと髪を気にしだす志賀。
「冗談だってば。そこ座れば。」
いつもと変わらぬ社食での風景。
志賀は相変わらずの毒舌だし。
苦手な煮物の小鉢もやはり取っていない。
変わらない日常。
何も変わらない。
何も違わない。
だけど、変わった事もある。
いつだって三人でこの場所で食べていたのに
今、ここに陽日はいない。
陽日が突然、会社に来なくなってしまったから。
「お前さ、何かすげぇ老け込んでなくね?」
社食にて失礼極まりない言葉を平気で投げかけてくる人物はやはりアイツしかいない。
「志賀、あんたは禿げこんできたんじゃない?」
「げっ、マジかよ……。」
いつもの日替わり定食のトレイを慌ててテーブルに置くと髪を気にしだす志賀。
「冗談だってば。そこ座れば。」
いつもと変わらぬ社食での風景。
志賀は相変わらずの毒舌だし。
苦手な煮物の小鉢もやはり取っていない。
変わらない日常。
何も変わらない。
何も違わない。
だけど、変わった事もある。
いつだって三人でこの場所で食べていたのに
今、ここに陽日はいない。
陽日が突然、会社に来なくなってしまったから。