暫定彼氏〜本気にさせないで〜
結局、デザートの杏仁豆腐まできっちり平らげ流石にお腹いっぱいになった私達は公園の方へ移動し少し散歩する事にした。
丘から港を見下ろすと冷たい風が頬を吹き抜けていく。
天気は良いと言ってももう秋も終わりなのだ。
二人してベンチに座り何を話すでもないけれど、それでも穏やかな時間が私達を包み込む。
陽日からあの非常階段で突然告白されたのは夏の終わり。
あれから数ヶ月があっという間に過ぎてった。
絶対、何か裏があるって思ってた突然の告白。
まぁ、実際凄い裏があったけど………
それでも今は陽日を信じる事が出来る。
繋がれた手から伝わる陽日の温もりが私を安心させてくれる。
だから大丈夫。
これからの事を考えるとどうしても不安になるけど一人じゃないから。
陽日とならきっと乗り越えられる。
不思議だな。
人を好きになるのって。
一旦、その思いに気付いちゃうと勢いは加速するばかり。
あんなにも戸惑っていたのに、今は素直に陽日の事が好きって言える。
ふと隣に座る陽日の視線を感じる。
「ん?」
って顔を向けると
「沙紀さん、クイズだよ。俺がなんて書いたか当ててみて。」
と、悪戯っぽい笑顔で言ってくる。
「良いよ。私、結構そういうの得意だからね。」
陽日は空いている右手を使って空中に何やら字を書き始めた。
丘から港を見下ろすと冷たい風が頬を吹き抜けていく。
天気は良いと言ってももう秋も終わりなのだ。
二人してベンチに座り何を話すでもないけれど、それでも穏やかな時間が私達を包み込む。
陽日からあの非常階段で突然告白されたのは夏の終わり。
あれから数ヶ月があっという間に過ぎてった。
絶対、何か裏があるって思ってた突然の告白。
まぁ、実際凄い裏があったけど………
それでも今は陽日を信じる事が出来る。
繋がれた手から伝わる陽日の温もりが私を安心させてくれる。
だから大丈夫。
これからの事を考えるとどうしても不安になるけど一人じゃないから。
陽日とならきっと乗り越えられる。
不思議だな。
人を好きになるのって。
一旦、その思いに気付いちゃうと勢いは加速するばかり。
あんなにも戸惑っていたのに、今は素直に陽日の事が好きって言える。
ふと隣に座る陽日の視線を感じる。
「ん?」
って顔を向けると
「沙紀さん、クイズだよ。俺がなんて書いたか当ててみて。」
と、悪戯っぽい笑顔で言ってくる。
「良いよ。私、結構そういうの得意だからね。」
陽日は空いている右手を使って空中に何やら字を書き始めた。