暫定彼氏〜本気にさせないで〜
唇は漸く解放されたものの私に覆い被さったままなので陽日の顔が凄く近い。


間近で見ると茶色した瞳が優しい眼差しで私を見つめる。


それだけで胸がキュッとなる。


好きって気持ちが止まらない……。


だからお願い………


「ねぇ?」


「ん、なに?」


「これ以上、私をーーーー」












ーーーー本気にさせないで









陽日の瞳が三日月のように弧を描いた。

















【暫定彼氏〜本気にさせないで〜】


















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