暫定彼氏〜本気にさせないで〜
「ったく……何言わせんだよ。」


「だって…誤解を招くような事、言うんだもん。」


「はぁ……お前ってさぁ、ほんっと鈍いのな。」


「えっ?何が?さっきから何よ。なぞなぞみたいであんたの言ってること全然、分かんない。」


「はぁ……ったく。」


と志賀は言うとビールを一気に飲み干した。


「な、なに?」


「だからぁ、俺はお前の事がーーーー」
「ストッープッ!」


と言う声と共に私の体に手が回る。


「んぎゃっ」


変な声が思わず出て慌てて振り返るとーーー


暫定彼氏が恐ろしいくらい穏やかな笑顔でそこにいた。











ま、マジですか…。



< 52 / 229 >

この作品をシェア

pagetop