暫定彼氏〜本気にさせないで〜
同期と後輩の狭間で……
「飯、行かないか?」
いつもの如くざわつく社員食堂にて日替わり定食(小鉢抜き)を食べながら志賀が言った。
「飯って今、食べてるじゃない。」
「なぁ、お前、それわざと?それとも単にアホなのか?」
相変わらずの失言につい忘れそうになるけれど………
「まっ、そういう抜けた所も可愛いんだけどな。」
「な、何言ってんのよ…。」
そう……志賀はこんな私の事を好きだと言う。
「仕事終わりに飯行かないかって聞いてんの。」
「二人で?」
「だったら?」
志賀の顔が急に真剣な顔になる。
「ダメに決まってるじゃないですか。」
毎度ながらのタイミングで暫定彼氏の登場だ。