嫌いになりたい
「あ、ありがと」
上手くはぐらされた感は拭えないけれど、香ばしい匂いに胃がキュッと締め付けられる
鶏皮にビールって最高ーっ
脂っこいものでもまだまだ平気
飲んで食べて
頑張ったご褒美!
「エイヒレと言えば、日本酒だろ」
お互いジョッキが空になったところで、永野くんがメニューを取り出しボタンを押した
体育教師とあって、永野くんもお酒を浴びるように飲む
けれど───
「宇佐美ぃー」
「明日休みだからって、ハイペース過ぎるよ」
9時を過ぎた頃には、真っ赤な顔で机に突っ伏す永野くんの姿
日本酒に焼酎と、ろくに食べもせずアルコール度数の高いものばかり飲んでいたからか、完全に出来上がってしまっていた
「永野くん、お水」
「んー」
「もう帰る?タクシー捕まえてあげるけど」
「まだ帰るわけねーだろ」
勢いよく顔を上げた永野くんの目は虚ろ
「ねえ、帰ろ」
トレンチコートを羽織り、伝票を掴む
永野くんの横に回り腕を引っ張ると、ずるりと体が倒れ込んできた
上手くはぐらされた感は拭えないけれど、香ばしい匂いに胃がキュッと締め付けられる
鶏皮にビールって最高ーっ
脂っこいものでもまだまだ平気
飲んで食べて
頑張ったご褒美!
「エイヒレと言えば、日本酒だろ」
お互いジョッキが空になったところで、永野くんがメニューを取り出しボタンを押した
体育教師とあって、永野くんもお酒を浴びるように飲む
けれど───
「宇佐美ぃー」
「明日休みだからって、ハイペース過ぎるよ」
9時を過ぎた頃には、真っ赤な顔で机に突っ伏す永野くんの姿
日本酒に焼酎と、ろくに食べもせずアルコール度数の高いものばかり飲んでいたからか、完全に出来上がってしまっていた
「永野くん、お水」
「んー」
「もう帰る?タクシー捕まえてあげるけど」
「まだ帰るわけねーだろ」
勢いよく顔を上げた永野くんの目は虚ろ
「ねえ、帰ろ」
トレンチコートを羽織り、伝票を掴む
永野くんの横に回り腕を引っ張ると、ずるりと体が倒れ込んできた