嫌いになりたい
※※※
「…終わった」
公務員なのに土曜日まで丸1日仕事なんて…
せめて代休でも取れたらいいんだけど…
と思ったところで、どうせ取れないんだから仕方ない
「お疲れ様です」
「んー、富永さんもお疲れ」
「ご飯食べに行きません?」
時計をチラリと見上げ、こちらを振り返る彼女
釣られてあたしも見上げる
時刻は7時過ぎ
『夜7時に、初めて会った場所で待ち合わせしよう』
章吾の言葉が頭の中で響いた
「やばっ!」
もう待ち合わせ時間を過ぎている
「ごめん、あたし約束があるから!」
急いで机を片付け、鞄を手に取った
「もしかして、昨日の人ですか?」
富永さんがニヤリと笑う
誰が健太となんか───
「残念だけど違います。ってことで、お先ー」
「お疲れ様でしたー」
まだ片付けている富永さんに手を振って職場を後にした
「…終わった」
公務員なのに土曜日まで丸1日仕事なんて…
せめて代休でも取れたらいいんだけど…
と思ったところで、どうせ取れないんだから仕方ない
「お疲れ様です」
「んー、富永さんもお疲れ」
「ご飯食べに行きません?」
時計をチラリと見上げ、こちらを振り返る彼女
釣られてあたしも見上げる
時刻は7時過ぎ
『夜7時に、初めて会った場所で待ち合わせしよう』
章吾の言葉が頭の中で響いた
「やばっ!」
もう待ち合わせ時間を過ぎている
「ごめん、あたし約束があるから!」
急いで机を片付け、鞄を手に取った
「もしかして、昨日の人ですか?」
富永さんがニヤリと笑う
誰が健太となんか───
「残念だけど違います。ってことで、お先ー」
「お疲れ様でしたー」
まだ片付けている富永さんに手を振って職場を後にした