ナナ色Heart
すると、

「なに、急いでんのー?ちょっと待ってよー」

バタバタと足音が近づき、あたしは怖くなって振り向いた。

「君、すげー可愛いよね。
……俺達と、お友達になってくんない?」

三人の男が何だか妖しい感じで笑っている。

「俺達と、遊びにいこーよ」

助けを求めようとして辺りを見回してみたけど、誰もいない。

大通りからたった一本、中に入っただけの道なのに、こうも、人通りがないものなの?

「い、急いでるから」

必死の思いでそう言うと、3人組の中の、一際派手な服装の金髪男が以外だと言うように眉を上げた。

「えー、そーなの?それにしては、ゆっくり食ってたよね、ハンバーガー」
< 10 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop