ナナ色Heart
あ……!!!

心臓が、止まるかと思った。

だって、だってね、この人、あの人だったんだものっ!

そう、あたしの好きな彼……山内蓮……!

あたしは驚きのあまり、眼を見開いたまま山内君を凝視した。

「下がってろ」

低くて静かな声でそう言いながら、山内君は、チラリとあたしを見た。

私に声をかけてきた三人組は、山内君を見て一瞬真顔になったけど、すぐに気を取り直したらしく、苛立たしげに舌打ちした。

「あー?彼氏?関係ねえな」

「男がいたっていいんだよ、こんなスタイル抜群の美人だったら」

「そうそう!俺達3人とたのしーいコト、してくれればね」
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