ナナ色Heart
「あたし、何となくこーなると思ってたわよ」

山内君と付き合う事になった報告をすると、真央は満面の笑みであたしにこう言ったの。

「美男美女カップルの誕生だわ。親友として、鼻が高い!」

鼻が高いってっ!

「あーあ、あたしも彼氏欲しいなーっ」

「こないだ告白されたってゆー、バイト先の先輩は?」

「ダメ。シフト合わないし、ラインもこない」

「そっかあー」

「占いでもいこ」

そうこうしているうちに授業が始まり、真央は自分の席に戻っていった。

山内君は、7組。

今なんの授業なのかな。

早く顔、見たいな。

あたしは先生に見つからないように、下を向いて微笑んだ。

少しあとに起こる、悲劇の足音にも気づかないで……。







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