ナナ色Heart
あたしは少し恥ずかしかったけど、すぐに頷いた。

「うん」

「そっか。良かったな」

あたしの頭にポンと手を置いてから、隼人は手を振った。

「じゃあな」

あたしが隼人に手を振っていると、

「行くぞ」

山内君がその手をギュッと掴んだ。

それから眩しそうな顔をして、隼人の小さくなる後ろ姿を見ていた。

「アイツ、カッコいいな」

あたしは、嬉しくて山内君を見ながら笑った。

「でしょ?!隼人は絶対、プロ野球選手になるよ!姫山でピッチャーしてるんだけど、凄い球投げるんだよ」
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