ナナ色Heart

「へっ？……あ……もしかして……隼人に？」

すると山内君は頬を赤くしながら声を荒げた。

「お前っ！他の男を触んなっ！！」

「さ、触ってないよっ」

するとギッとこっちを睨みながらあたしの手を引き寄せて、端正な顔を傾けながら口を開いた。

「アイツの肩、触ったじゃねーかっ」

「あ、ホントだ！」

てゆーか、あんなのもダメなの？隼人だよ？

「……ごめん」

あたしが謝ると、山内君はムッとしたまま、あたしを更に引き寄せた。
「……」

「あの……ごめんね。でも……あたしが好きなのは、山内君であって、隼人じゃないよ。隼人は凄く好きだけど、なんというか、家族みたいな感じで……。とにかく、あたしが恋したのは、山内君で」