ナナ色Heart
《了解》

あたしは、このままスーパーへと足を向けて、ゆっくり買い物をしてから山内君の家へと向かったの。

……あれ……?

すぐに誰かいるって、分かった。

部屋の香りがいつもと違う。

なに、凄く良い匂い。

香水?

靴を脱ごうとして、あたしはヒヤリとした。

可愛らしいピンクゴールドのミュールが綺麗に揃えられていて、その横に山内君の靴があった。

え?今日は用事があるって……。

嫌な予感がしたの。

けど、あたしは廊下を進んだ。
< 138 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop