ナナ色Heart
『玲哉と真朝だって、守られる。さあ、約束なさい!蓮と別れるって』
彼女の、狂気を感じる血走った眼を思い出して、あたしは山内君から眼をそらした。
彼女はきっと本気だ。
あたしが山内君と別れない限り、確実に真朝さんを病院から追い出し、玲哉君を苦しめるだろう。
そんなことになったら、あたし……!
胸が痛くて苦しくて、あたしは眉を寄せた。
「聞いてんのかよ、俺の話」
山内君はちょっと拗ねたような顔をして、腰に回していた腕を解いた。
「ダメだ、ボーッとしてる、罰」
彼はそう言うと、大きな手のひらであたしの顔を包み、顔を傾けてキスした。
触れるようなキスをして顔を離すと、フウッと笑い、視線を下げて再び唇を押し当てる。
彼女の、狂気を感じる血走った眼を思い出して、あたしは山内君から眼をそらした。
彼女はきっと本気だ。
あたしが山内君と別れない限り、確実に真朝さんを病院から追い出し、玲哉君を苦しめるだろう。
そんなことになったら、あたし……!
胸が痛くて苦しくて、あたしは眉を寄せた。
「聞いてんのかよ、俺の話」
山内君はちょっと拗ねたような顔をして、腰に回していた腕を解いた。
「ダメだ、ボーッとしてる、罰」
彼はそう言うと、大きな手のひらであたしの顔を包み、顔を傾けてキスした。
触れるようなキスをして顔を離すと、フウッと笑い、視線を下げて再び唇を押し当てる。