ナナ色Heart
「……俺、父親が日系のアメリカ人なんだ。母親は生粋の日本人だけど」

「そーなの?!」

そういえば、頭が小さくて背が高い。

顔も、普通の日本人よりも彫りが深い。

「俺、姉ちゃんがいるんだ。城田エレナって名前で、アメリカで女優してる」

「凄いね!」

すると玲哉君は、嬉しそうに笑ったの。

「姉ちゃんは、ほんとに凄いんだ。パワフルで、自分に厳しくて。俺の自慢だ」

あたしは、玲哉君を見つめた。

「玲哉君、将来はダンサーになりなよ!」

彼は照れ臭そうに笑った。

「出来れば、その道に進みたいと思ってるんだ」
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