ナナ色Heart
引き戸を開けて、看護師さんが心配そうにあたし達に声をかけた。
「……本田さん、二宮が怪我を……」
本田さんは、脳外科病棟の看護師さんで、真朝さんの担当看護師さんなの。
あたしも、通ううちに段々と話をするようになった看護師さんだ。
「見せて。ああ……有紗さんに踏まれたのね?」
本田さんは有紗さんを知ってるんだ。
やっぱり、この病院の理事長の娘さんだからだろうか。
きっと見ていたんだろうけど、彼女の剣幕と、あたし達の雰囲気を感じて、声をかけることが出来なかったんだと思う。
本田さんは私の手の甲をみながら、指が動くかと質問してきて、あたしが頷くとホッと息をついた。
「皮下出血してるわね、しばらく腫れると思うけど、骨に異常はないみたい。冷やしましょう。氷、取ってくるわね」
「……本田さん、二宮が怪我を……」
本田さんは、脳外科病棟の看護師さんで、真朝さんの担当看護師さんなの。
あたしも、通ううちに段々と話をするようになった看護師さんだ。
「見せて。ああ……有紗さんに踏まれたのね?」
本田さんは有紗さんを知ってるんだ。
やっぱり、この病院の理事長の娘さんだからだろうか。
きっと見ていたんだろうけど、彼女の剣幕と、あたし達の雰囲気を感じて、声をかけることが出来なかったんだと思う。
本田さんは私の手の甲をみながら、指が動くかと質問してきて、あたしが頷くとホッと息をついた。
「皮下出血してるわね、しばらく腫れると思うけど、骨に異常はないみたい。冷やしましょう。氷、取ってくるわね」