ナナ色Heart
「嫌だ、行かない!」
全身がガタガタと震えて、あたしは立っていられなかった。
玲哉君に支えられて廊下に出ると、あたしはその場に座り込んだ。
そんなあたしの前に、真朝さんのお父さんの妹夫婦がやってきて、廊下に膝をついてあたしの顔を覗き込んだ。
何度か話した事がある、優しい感じのご夫婦だ。
「二宮さん、今まで本当にありがとう。
……真朝もきっと、凄く喜んでいると思います」
あたしは何も言えなかった。
たくさんのチューブに繋がれていた真朝さんは、それらが外されてなんだか凄くスッキリしていた。
でもあたしの眼にはそこまでしか映らなかった。
全身がガタガタと震えて、あたしは立っていられなかった。
玲哉君に支えられて廊下に出ると、あたしはその場に座り込んだ。
そんなあたしの前に、真朝さんのお父さんの妹夫婦がやってきて、廊下に膝をついてあたしの顔を覗き込んだ。
何度か話した事がある、優しい感じのご夫婦だ。
「二宮さん、今まで本当にありがとう。
……真朝もきっと、凄く喜んでいると思います」
あたしは何も言えなかった。
たくさんのチューブに繋がれていた真朝さんは、それらが外されてなんだか凄くスッキリしていた。
でもあたしの眼にはそこまでしか映らなかった。