ナナ色Heart
それから体を離して息をついた。
「俺、行くわ。真朝の顔、見てくる」
「あたし達も帰るね。山内君とゆっくり話しなさいよ」
そう言うと、真央は本田さんと一緒に部屋を出ていった。
後にはあたしと山内君だけが残って、彼は切なそうにあたしを見たの。
あたしも、山内君を見つめた。
「山内君、一緒に帰ろう……」
彼は小さく頷いた。
「お前さ、俺の家の鍵、持ったままだよな?……今、持ってる?」
……あ……。
「ごめん……、うっかりしてた。すぐ返すね、ちょっと待って、確かカバンに」
あたしは涙を拭くと、慌てて自分のカバンの中を覗き込んだ。
「俺、行くわ。真朝の顔、見てくる」
「あたし達も帰るね。山内君とゆっくり話しなさいよ」
そう言うと、真央は本田さんと一緒に部屋を出ていった。
後にはあたしと山内君だけが残って、彼は切なそうにあたしを見たの。
あたしも、山内君を見つめた。
「山内君、一緒に帰ろう……」
彼は小さく頷いた。
「お前さ、俺の家の鍵、持ったままだよな?……今、持ってる?」
……あ……。
「ごめん……、うっかりしてた。すぐ返すね、ちょっと待って、確かカバンに」
あたしは涙を拭くと、慌てて自分のカバンの中を覗き込んだ。