ナナ色Heart
「あいつにも言ったけど、俺は、ナナの幼馴染みでい続けることも、恋人になる事も出来るよ」

隼人はニッと笑うと、あたしの肩を抱いて引き寄せた。

「ああ、恋人のが、いっか!
……ナナを、抱けるから」

「は、隼人ったらっ!」

隼人はあたしの額にデコピンをしてから、空を仰いだ。

「ほら、お前は、誰の顔が浮かんだ?
……お前の、ここは」

言いながら、隼人は拳を作った。

それからその拳で、自分の胸をトントンと叩いたの。

「お前のここは。
……ナナのハートは、何て言ってんだよ」

あたしの、心……?
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