ナナ色Heart
あちこちで、歓声や溜め息が入り乱れる。

「あー、私、A班だ。ナナは?」

「あたし、D班」

真央は残念そうに言った。

「残念、場所も結構はなれちゃったねー」

その時、

「真央!」

新谷先輩だ。

「圭介」

け、け、け、圭介!

いや、真央の彼氏だし、いーんだけれども!

新谷先輩は、あたしにフワリと微笑んでから、真央に向き直った。

「真央は、何班?」

「私、A班」
< 278 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop