ナナ色Heart
でも、結局負けてしまったの。
「米村、二宮の手ぇ、長く握りたいからって、せこくね?」
「あれ?バレてた!?」
米村先輩は、いたずらっぽく瞳を輝かせて白い歯を見せた。
「じゃあ、次、俺と米村ね!」
「レディ……!」
腕相撲がやたらと盛り上がって、あたし達の班の回りには他の班の子達もあつまってきて、歓声が上がった。
結局、女子で腕相撲をしたのはあたしだけで、後は男子同士の戦いだったから、あたしはその間に片付けの準備に入った。
その時、目の前に誰かが立ちふさがって影が出来たから、あたしは何の気なしに顔をあげたの。
「うわっ」
「米村、二宮の手ぇ、長く握りたいからって、せこくね?」
「あれ?バレてた!?」
米村先輩は、いたずらっぽく瞳を輝かせて白い歯を見せた。
「じゃあ、次、俺と米村ね!」
「レディ……!」
腕相撲がやたらと盛り上がって、あたし達の班の回りには他の班の子達もあつまってきて、歓声が上がった。
結局、女子で腕相撲をしたのはあたしだけで、後は男子同士の戦いだったから、あたしはその間に片付けの準備に入った。
その時、目の前に誰かが立ちふさがって影が出来たから、あたしは何の気なしに顔をあげたの。
「うわっ」