ナナ色Heart
あたしが急に立ち止まったから、繋いだ手がはなれそうになって、蓮が手を握り直して立ち止まった。

「どーした?」

精悍な頬を傾けて、少し笑う蓮。

「あ、あの、明日、日曜日なんだけどっ!」

蓮は、一瞬眉を上げてから、フッと笑った。

「そりゃそーだろーよ。今日が土曜日なんだから」

「そ、そ、そうなんですがっ!」

「なんだよ、そのしゃべり方。しかも声がでけーんだよ。今度は自衛隊にでも入ったのかよ」

「ご、ごめん」

ああ、緊張するっ!

緊張はするわ、彼のダメ出しがきついわで、あたしはショボンと俯いた。
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