ナナ色Heart
「あたし、やっぱり、蓮が好き。ずっと一緒にいたい。
山内蓮君、好きです。もう一度、あたしと付き合ってください!」

ペコリとお辞儀をしたまま、あたしは蓮の返事を待った。

……。

「こっち向いて」

すぐに、蓮の声がした。

あたしは身を起こして彼を見つめた。

蓮は、切れ長の眼であたしを捉えて優しく微笑んだ。

「死にそうなくらい、嬉しいんだけど」

蓮は、あたしの腰に両手を回してそっと引き寄せた。

端正な顔を近寄せて、至近距離からあたしの顔を覗き込む。

「お前からキスしたらOKしてやるけど」

「えっ!」
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