ナナ色Heart
「それくらいでビビんなよ」

言いながら、蓮はニヤリと笑った。

「……ここで?!」

「何だよ、その質問。リビングじゃだめなのかよ。
ここがだめなら……台所か俺の部屋か」

それから、意味ありげに笑った。

「風呂……か。お前がいいなら、俺は全然、構わないけど……」

言い終えた彼は、あたしを見て引き続きニヤリと笑い、自分の着ているシャツに手をかけた。

嘘でしょーっ。

あたしが穴の開くほど蓮を見ていると、彼は一瞬だけギュッと眼を閉じた。

「ああ、もう!可愛すぎてダメだ。やっぱ俺からする」

言うや否や、彼はあたしの唇にキスした。
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