ナナ色Heart
俺は食堂のテーブルに突っ伏していたが、同じクラスの進藤亮二の声に身を起こした。

あまり焦るとカッコ悪い。

俺は軽く眉を上げると、落ち着いた感じを装い、亮二に尋ねた。

「サッカー部員がナナに何の用?」

亮二は、グイッと俺の顔を覗き込んで、

「用っつったら、告白以外にないだろ」

……分かってる、本当は。

「ふうん」

俺は大したことじゃないと言う風に返事をした。

「おー、何だよ、余裕かよ。いやしかし、その二年のサッカー部員、イイ度胸だよな!お前と付き合ってんの知ってて二宮にコクるとは」

そう、そこだ。
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