ナナ色Heart
「ごめんね、ほんとに……」
チラリと斜め上を見ると、山内君のツンとした横顔が眼にはいった。
彼は一瞬、あたしの方を見たけど、なんだかさっきよりも不機嫌そうで、あたしは申し訳なく思ったから、彼を見つめて真剣に言った。
「ほんとに、ごめんなさい。
あの、あたし……出来ることは何でもするよ、山内君の怪我が、よくなるまで」
あたしがそう言うと、山内君は足を止め、ポカンとした顔であたしを見たの。
それから、唇を引き結んで切れ長の眼を少し眩しそうに細めた。
数秒の沈黙……。
な、なんですか、この向かい合ったまま無言ってのは……。
「ま、まあ、あれだ、お前はとにかく、俺の……」
そこまで言うと、大きな手のひらで自分の口元を落ち着きなく触りながらあたしを睨んだ。
チラリと斜め上を見ると、山内君のツンとした横顔が眼にはいった。
彼は一瞬、あたしの方を見たけど、なんだかさっきよりも不機嫌そうで、あたしは申し訳なく思ったから、彼を見つめて真剣に言った。
「ほんとに、ごめんなさい。
あの、あたし……出来ることは何でもするよ、山内君の怪我が、よくなるまで」
あたしがそう言うと、山内君は足を止め、ポカンとした顔であたしを見たの。
それから、唇を引き結んで切れ長の眼を少し眩しそうに細めた。
数秒の沈黙……。
な、なんですか、この向かい合ったまま無言ってのは……。
「ま、まあ、あれだ、お前はとにかく、俺の……」
そこまで言うと、大きな手のひらで自分の口元を落ち着きなく触りながらあたしを睨んだ。