ナナ色Heart
「ふうん?なにその、まるで興味ないです、みたいな態度!
ほんとは内心、嫉妬でイライラしてるくせに!
どーせ、後になってナナに冷たくあたったりするんでしょ。これだから、俺様キャラは」

「うるせー、貧乳」

「何ですって?!この、ジャイアン!」

「まな板」

「訴えてやる」

俺はゲラゲラ笑いながら、

「これでも1サイズ大きくなりましたー!」

と叫んでる冨永に手を振って、教室を出た。

ったく、ナナは何で言わなかったんだ。

サッカー部の買い出しの手伝いの事。

今日は確かに一緒に帰る約束をしていない。

俺が空手の日だからだ。
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