ナナ色Heart

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…七時間後。

「山内先輩」

篠田來気だと、すぐにわかった。

時刻は午後五時を過ぎていた。

「篠田」

篠田は俺の顔を見るなり、ガバッと頭を下げた。

「ご迷惑をお掛けしてすみませんでした!」

俺は篠田の言動に、目を見張った。

「俺、今日、完全にナナ先輩にフラれました。
……今までしつこく食い下がってたんですが、今日ハッキリ言われました」

俺は、静かに篠田を見つめた。
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