ナナ色Heart
「あのね、蓮、あたし、サッカー部の子に告白されたんだ」

俺はナナの眼を覗き込んで少し笑った。

「知ってる」

ナナは驚いた顔をした。

「どうして何も言わなかったの?」

それは……一言じゃ、言えない。

けど。

「俺とナナは、すげー好き同士だろ?だから、何も言わなくても大丈夫だって思ったから」

「焼きもち、やかなかったの?」

「アホか」

めちゃくちゃ妬けたに決まってんだろーが。

けど、がっついて余裕ないとこ見せなくなかったんだ。

「あたしの事、好き?」
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