ナナ色Heart
ボケ!連発だしね……。

「でもさー、嫌いな女に、身の回りの世話をさせるかね?」

「怪我のせいで思うように動けないから仕方なく、みたいだけど……」

「……でも、彼って、モテるみたいだよー。もう何人にも告白されてるみたいだし。
てことはさ、中身だってそんなに悪くはないと思うんだけどなー」

真央は首をかしげながら、最後のサンドイッチを口に放り込んだ。

「ま、せいぜい2~3週間でしょ、完治まで。
それまでの辛抱だって!
怪我さえ治りゃ、俺様ドSキャラとも決別よ。
そしたらさ、新しくカッコいい人、さがしゃーいーのよっ」

ドSかどーかは、分からないけど……まあ……そうかもね……。

……山内君には凄く憧れてたけど、所詮は見た目だけしかしらなくて、勝手に自分の理想に仕立て上げてただけだもんね……。

あたしは、小さく息をついてからお弁当を片付けた。
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