ナナ色Heart
第2章

トキメキを止めたい

次の日、あたしはラインで眼が覚めた。

思いの外、山内君の『ブス』発言がこたえてしまって、あたしはあの後、言葉数が極端に減ってしまったの。

山内君はそんなあたしを見てどうすればいいのか分からなかったのか、彼も次第に言葉がなくなり、やがてあたしたちは眼も合わさなくなった。

片付けを黙々とこなし、あたしは、

「じゃあ、帰るね。……おやすみ」

玄関でそう言うと山内君は、

「お、おう、おやすみ」

ぎこちなく、そう答えた……。



あたしは、ビクビクしながらスマホを手に取る。

『おはよ。ナナ。今晩、話さない?』
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