ナナ色Heart
洗濯物をとりこもうかな。

そうやって、一時間程を家事についやしたけど、山内君は姿を見せなかった。

あたしは冷蔵庫を開けた。

卵がないし、パンもない。

……今晩のメニューは、何にしよう。

あたし達、夜は一緒に食べるんだ。

『帰ってまた飯つくるの面倒だろ、食っていけばいーじゃん』

って、山内君が言ってくれたから。

あたしはなんでもいいけど、山内君は、何か食べたいもの、あるかな?

あたしはスマホを取り出して、彼に連絡を取ろうとした。

《夕飯、何がイイ?》

数分待ったけど、既読は付かなかった。
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