ナナ色Heart
「隼人とは、そんなんじゃないもん」

「そんなの、お前が思ってるだけで、隼人って奴はそーじゃねーかも知れねーじゃん」

「そんな事ないよ。幼馴染みだし」

「とにかく、ダメだ」

あたしはビックリして山内君を見上げた。

山内君はあたしから顔をそむけると、買ってきた物を冷蔵庫にしまい、ピザを食べる用意を始めた。

「待ってよ、山内君」

「この話、終わりな」

「もう約束しちゃったし、行きたいもんっ」

「……」

む、無視かよーっ!

絶対ダメ、あたし、行きたいもんっ。

「あたし、行くから!行く、行く、絶対行く!」
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