ナナ色Heart
山内君の背中を追いかけて、『行く!』を連発していると、突然山内君がクルッと振り返ってあたしを睨んだ。

げっ!

それからあたしの腰を掴んで軽々と抱き上げると、台所のテーブルに勢いよく座らせた。

「きゃあっ」

「イク、イクって、エロいんだよ、お前は……」

苛立たしげに瞳を光らせ、座らせたあたしの膝を割って密着し、至近距離からあたしを睨んでいる彼。

「あんまりエロいと……襲うぞ」

ショ、ショートパンツだからいいものを……、いや、よくない、凄く良くない!

「やだ、離してっ、どっちがエロいの?!山内君の変態っ」

あたしがポカポカと山内君の胸を叩くと、彼はようやく少し体を離した。
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