ナナ色Heart
「どーしたの?」

すると隼人はソファから起き上がって、あたしの隣に座った。

「あのさ」

「うん、なに?」

あたしも起き上がって、隼人の正面に座った。

「この間の朝、一緒にいた奴、誰?」

一瞬だけ、ドキッとしたけど、あたしはすぐに答えた。

「……山内君。同じ高校の同級生」

「友達?」

あたしは首を横に振った。

「じゃあ……彼氏?」

「違う……」

視線を下げたあたしを見て、隼人は心配そうな声を出した。
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