ナナ色Heart
暫くするとダンスショーが始まり、あたし達は指定席についた。

いちばんの目玉なのよね、これが!

最初に会場を沸かせたのは、有名な超人気男性ダンスグループだった。

そのプロのダンスに大歓声が起こり、会場全体が揺れるようだったから、あたしはテンションマックスで上がっちゃった!

か、かっこいいーっ!!

もう、最高っ!!

あたしは、夢中で舞台を見つめた。

「来てよかった?」

隼人があたしの耳に唇を押し付けるようにして、そう尋ねた。

あたしも出来るだけ隼人の耳元に口を寄せて声を張った。

でないと、会話が聞こえないのよね。
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