X.x…real


『ジン・ポート』


3回目。
俺は鼻から思いっきり息を吸って,やはり睨み付けた。





『貴様を死刑に処する』


「理由は?」


『機密事項である』







俺が走っていた理由。

それはこの突然の死刑宣告から逃れるため。




俺は首を小さく左右にふり,肩を上げる。

意味がわからなすぎて
文句を言う気にもならない。



今朝まで一般市民やっていた俺が,なぜ突然死刑に処さればならない?




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