X.x…real




俺は捨てた。

空中都市を。

<リアル>を。




両腕を広げて待ち構えるのは,
遥か下


海と呼ばれる

底なし沼。








俺は解放感と絶望感という,二大感覚を同時に味わって,

意識を風に乗っけて手放した。






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