オフィスの華には毒がある
「先輩の、影のあだ名があるんですよぉ」
嬉しそうに言う環。え、なに、いじめっこキャラだったの?あんた。
影のあだ名って、白昼堂々本人に公表する類いのものじゃないよね?!
「……へー」
平常心を心がけた結果、いつもの主任のような人としてどうかと思うような薄い反応になってしまった。
「チャイブ姉さん、です!」
……ん?チャイブ??
チャイブってあの、ハーブの?
ポカンとするわたしに、畳み掛ける環。
「ずっと前に一緒にご飯を食べに行ったときに、チャイブのポテトスープが出て。ネギ?なにこれ??とあたしが内心疑問に思っていて、聞こうと思ったら先輩が『あ、チャイブ!もうそんな時期かぁ』って言ったんです」
……言った?そんなこと。まぁでも、言いそうではある……。
「チャイブ、とすぐ分かりつつもひけらかす感じじゃなくて、しかもどうやらそこから季節感も得るっていうその自然体の振る舞いに感動して、そこからあたしの先輩への憧れは増す一方です」
嬉しそうに言う環。え、なに、いじめっこキャラだったの?あんた。
影のあだ名って、白昼堂々本人に公表する類いのものじゃないよね?!
「……へー」
平常心を心がけた結果、いつもの主任のような人としてどうかと思うような薄い反応になってしまった。
「チャイブ姉さん、です!」
……ん?チャイブ??
チャイブってあの、ハーブの?
ポカンとするわたしに、畳み掛ける環。
「ずっと前に一緒にご飯を食べに行ったときに、チャイブのポテトスープが出て。ネギ?なにこれ??とあたしが内心疑問に思っていて、聞こうと思ったら先輩が『あ、チャイブ!もうそんな時期かぁ』って言ったんです」
……言った?そんなこと。まぁでも、言いそうではある……。
「チャイブ、とすぐ分かりつつもひけらかす感じじゃなくて、しかもどうやらそこから季節感も得るっていうその自然体の振る舞いに感動して、そこからあたしの先輩への憧れは増す一方です」